生存戦略研究所

どう生き延びるか?今のシステムが続いても、終わっても。

虫を捕って食べる試み

time 2016/07/28

虫を捕って食べる試み

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ブログで何度も狩猟、狩猟言ってますが、実は殺生はむしろ苦手な方でして…

虫は子供の頃に遊び半分で虐殺した事はありますが、成長したら「家の中にいたゴキブリすらも殺さず外に逃がす」とかする慈悲深い大人になっていました。

虫以上の動物は意図的に殺した事も無く。
だけど、売ってる肉や魚は普通に食べて生きてきました。

それは結局「殺す」という行為を誰かにやって貰っていたという事だと思います。
自分の手を汚さず、臭いものに蓋をしても、他の生き物の犠牲の上で生きてきたという「業」からは逃れられない。

いつの頃からか「それじゃイカンだろう…」と思うようになりました。
業と向き合わないとと。

これは個人的な価値観なので、他人に強いる気は更々ありませんが、自分としてはそれをしないと「一人前」じゃない気がした。
「不誠実」な気がした。

ましてや昨今の「売ってる食べ物」がどうやって作られているのかを知ったら…

もはやクレイジーな食のシステム

以前フード・インクと言うドキュメント映画を見ました。
アメリカの食料生産の様子を撮影したものです。

ニワトリや牛等、食肉用の動物がどのように育てられているのか?
生き物に対する敬意の欠片も無く、モノとして扱われる家畜達。

糞尿まみれの牛をそのまま食肉処理した結果、食中毒を出した企業は「これからは肉をアンモニア消毒します。それで良いでしょ?」

率直に言って「狂ってる」と思いました。

まあ、大多数の人が「それで良し」とするなら、それを「狂ってる」と思う私の方が狂ってるのでしょうが…

私はもう、そういう食のシステムに付き合いたくないと思いました。

「殺生が嫌だからベジタリアン」の浅はかさ

また「殺生が嫌だからベジタリアンになる」というのも浅はかだと思うようになりました。

「植物も生きているから」という、すぐ思い付く理由だけではありません。

それは農家の手伝いを数週間やるだけでも気が付く事だと思います。

例え有機農業であっても、目的の作物以外の草は目の敵にして粛清。
一つの作物を育てるのにどれだけ他の植物を犠牲にしているか。

それはつまり「草刈り」等をすると言う事ですが、それで被害を受けるのは刈られる植物だけでなく、そこを住処にしていた虫やカエル等の小動物達もそうです。

草を刈っていると、蜘蛛の子散らすように逃げる虫や小動物を目の当たりにします。
彼らはその後、どこへ行ったのでしょうか?

残された草むらに逃げたとしても、そこには先住者がいるでしょう。
きっと先住生物との生存競争バトルが待っているでしょう。

時には草刈り機や鎌等で意図せず、直接切り殺してしまう事もあります。

虫や小動物を餌にしていた鳥等にとっても良い迷惑でしょう。
それで飢えて死ぬ命もあるのかもしれません。

また、イノシシ等の作物を狙う獣を狩る事も「作物を育てる過程での殺生」に含まれるでしょう。

ましてや農薬等を普通に使う慣行農法での殺戮量はその比では無いでしょう。

スーパーに並んでいる野菜も、そのようにして作られている訳で、それを食って「ベジタリアンだから殺生してない」というのは見たくないものから目を逸らし幻想を語っているだけだと今は思います。

結局「業」からは逃げられない。

既に始まっている「戦争」

生殺与奪を他者に握られるの図他者に生殺与奪の権限を握られるってどんな気分?
※以前LINEスタンプの販売申請をしたけど却下(リジェクト)された画像。毒が強すぎたか…

今回、「フード・インク」の事を書くのに一応調べなおしたら、中々強烈な批評記事がありました。
今回ここまで書いた事とは論点がズレるのですが、これも当ブログ的にはやはり重要なテーマですのでついでに載せておきます。

まずコーン問題。大企業モンサントが開発した遺伝子組み換えコーンを、政府が助成金をつけて地球上で一番安値にした上で、大量生産・大量輸出する。自由貿 易の名のもとにこの押し売り商売を正当化し、輸出先の農業に壊滅的打撃を与え、未来永劫自分の国のコーンを売りつける。そんな戦略が映画の中でも解説され ている。

ちなみに米国によるこの行為を、私は文字通りの戦争行為と理解している。平時にやっているから気づきにくいだけで、相手国から不当に財産を奪う行為なのだ から戦争以外の何物でもない。じじつ2004年、米軍がイラク占領後に真っ先に出した指令の中に、なぜか「農民による種子の自家採取の禁止」が含まれてい た事実を知れば、平和ぼけな人たちも気づくだろうか。米国の大企業による食糧侵略というべきこの行為は、単なる経済活動ではない。軍事、政府と密接に結び 付いた世界戦略の一環だと、知っておいて損はないだろう。
超映画批評「フード・インク」

前置きが長くなりましたが…

と、ここまでは「何で虫を食うのか?」と言う事を軽く説明するリード文を書いていたつもりだったのですが…
本文より長くなった上に脇道に逸れてしまいました…

要するに…

・これからは殺生から逃げずに業と向き合って「食べる」という事をしていきたいと思った。

・食のシステム破綻後の備えとしてオプションを増やしておこうと思った。

・故に、その先に「狩猟」等があるけれど、いきなり哺乳類を殺して捌くとかハードル高くね?虫くらいからステップアップした方が良くね?と思った。

ので、今回、畑で最近良く見るイナゴを捕って食べようと思ったのです。

昆虫食の中では一番ハードルも低い気がするし…

虫を食うしかない状況

料理は「佃煮」にする事にして、レシピはこちらを参考にしたのですが…

図らずもここにも「殺生嫌だからベジ」の浅はかさを示す一つのエピソードが載っていました。

イナゴを農業の天敵たらしめているのは、「蝗害」と呼ばれるイナゴの大量発生による農作物の食害です。昼間でも空が黒くなるほどに大量発生したイナゴの群れは、食料を求めて大移動を繰り返します。

大移動コースにかかった全ての植物は、群れを維持するためのエネルギー源として食い尽くされ、田畑は数時間の内にペンペン草一つ残っていない荒涼とした風景へと変貌してしまうのです。

このように、蝗害で農作物が食い荒らされてしまった人々は何を食べればよいのでしょうか。野菜類の代わりにイナゴを食べるしかないのです。
モグモグ昆虫食ランド「イナゴ」

そう。
時に「虫を食うしかない」状況もあり得る訳です。

日本では食べ物が有り余る時代がここ何十年も続いたため想像しがたい事ですが…

ちょっと前に流行った進撃の巨人でもこんなセリフがありましたね。

そうだ…この世界は残酷なんだ

100年壁が壊されなかったからといって今日壊されない保証なんてどこにもないのに…

 

実際の試み

はい。お待たせしました。本日の本題、ようやくここからです。

虫取り網を自作するところからです。
何故なら金がないから。
ホームセンターで売ってる数百円の網を買うのすら躊躇う状況。

その辺で切ってきた竹の先端に針金で作った輪を巻き付け、それに100均で買った洗濯ネットを縛り付けました。自作の虫取り網

先端アップ自作の虫取り網

 

ビクも洗濯ネットです。魚籠代わりの洗濯ネット

ジッパーの口は下にある方が良い

さほど素早い訳でもなく、捕まえるのは案外簡単でしたが、それ程群生している訳でもないのでバカスカ次々に捕るとはいかず、結構捕ったつもりが30匹弱程度でした。

捕りながら学習した事ですが、カラビナはジッパーの口と反対側に付けた方が良いです。
何故なら、網に入れたイナゴは「上へ上へ」登って行く習性があるようで、だからジッパーの口が下にある方が逃がし難くて良いのです。
イナゴを30匹くらい捕った

 

糞抜きはそんなに必要ないと思う

セオリーとしては一晩絶食させて糞抜きすると良いらしいのですが、「でも、それって活きが悪くならない?」と思って放置は数時間だけにしました。
後で分った結論としてもやはり、「糞抜きはそんなに必要ない気がする」と言う事です。

どうやって殺すか?

さて、次の段階。
ここで少し悩みました。
「下ゆで」をする必要があるのだけど、イナゴはジャンプするし飛ぶし、どうやって逃がさず鍋に入れる?

思い付いたのは、「袋ごと冷凍庫に入れる」
当たり前ですがシッカリ死にました。
「綺麗だろ?死んでるんだぜ、こいつ」ってのは前にも書きましたね…冷凍殺後のイナゴ

ただ、後で調べたら「熱湯をかける」とかいう方法もあったようです。
冷凍庫に余裕が無い場合はそれも良いでしょう。

 

下茹で

レシピを調べると「あく抜きすると良い」なんて情報も見かけたので、下茹では「米のとぎ汁」で行いました。
これは香りが良くなって正解だったかも。下ゆで後のイナゴ

 

炒め

続いて乾煎りしてから調味料をかけて炒めます。

調味料は上記の参考サイトに概ね従いました。
参考サイトだとイナゴの量が300gとなっていましたが、今回捕ったイナゴは全部でたったの30gでしたので、砂糖と醤油は小さじ1としました。
それに加え、「煮」と言うには水分が少なすぎるかと思ってミリンも小さじ1足してみました。
調味料がからんだら、酒小さじ1をかけて煮詰めます。

炒めたイナゴ
はい。佃煮完成です。
30gのイナゴって小皿一つ分くらいなんですね。イナゴの佃煮

味や食感は…
エビみたいでした。

特にクセもなく、滅茶苦茶美味いって程でもないけど、「まあ佃煮だな」と言う感じ…

「足や羽をもいだ方が良い」と言う情報もありましたが、試しにそのまま食べてみた所、普通サイズのイナゴは特に気になるものではありませんでした。
一匹だけ通常の2,3倍デカいボスみたいなのがいたのですが、そいつの足だけはちょっと歯ごたえありすぎ感があり、「もいだ方が良かったかな?」と思いました。

が、普段エビフライ等の尻尾も食べるタイプの人にとってはどうって事ない気がします。

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