生存戦略研究所

どう生き延びるか?今のシステムが続いても、終わっても。

相模原の事件雑感

time 2016/08/06

相模原の事件雑感

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まとまりも結論も無い話です…

相模原は東京時代の住所に近いので驚いた。

驚いたものの…

「あ~、またこういう奴が出て来たか…」的な、どこかで予感していたような、時代の必然を感じた。

関連して思い出した事、連想した事が色々あった。

良い虫と悪い虫

子供の頃、親から「良い虫と悪い虫」の区別を聞いた。

悪い虫は親公認、堂々とイジメて良い虫として認識していた。

例えば植木を荒らすナメクジは「悪い虫」

酷い虐待をした。
松の葉を何本もチクチク刺したり、塩もワザと一粒ずつ落として苦しむ様子を観察したり。目を狙って塩を落としたり。
花火で焼き殺すとかもした。
でもイジメじゃなくて「退治」と言い、いっぱしにパトロール、ちょっとした役立つ仕事をしているような気持すらあった。

うちの親は人間に対しては「差別は良くない」とか言うタイプだった。
が、一方でこのように虫等が相手であれば自然にサラッとそのような発想をしていた。
それを解釈して虐待してたのは私ですがね…

ホームレス狩りとの共通点

少年がホームレスを襲撃する「ホームレス狩り」みたいな事件がたまにあるけど、言い分が「社会にとって不要な、迷惑な存在を掃除した」なんて事だったりする。

今回の犯人の言い分と同じ。

wikiを見たら「虫けら狩り」等と言った連中もいたようだ。
私の「悪い虫退治」と同じ感覚だったのかもしれない。

そう言えば石原慎太郎もホームレス排除とか一生懸命取り組んでいた。

実行手段が違法な暴力か、合法な暴力・政治的な排除かというだけで、考えていることは近いのだろうと思う。

老人

麻生さんが少し前「老人が無駄に長生きするのはどうか」的な事を言って少し問題視されたが、確か麻生さんはもっと前にも似たような事を言っていた。
何度も繰り返す所からしても、あれは本音なのだと思う。

どういう意図なのか?
何故、無駄に長生きするのが問題なのか?

多分、「コストだけかかって生産性は無い」から。

率直に言えば「お荷物」だから「いない方が良い」

立場上、そこまで身も蓋もない言い方は出来ないだろうけど、恐らく発想としては腹の中に持っている。

逆に、立場上「コスト」を考えないといけないから、余計にそういう発想をせざるを得ないとも考えられる。

大臣とか知事とか、そういうレベルの人もそういう発想をする世の中じゃ、そういう発想の人が結構いても不思議はない。

「今後老人ホームとかで似たような事件があるかもしれない」とフト思ったけど、考えてみれば少し前に既にあったな…
川崎老人ホーム連続殺人事件

こっちの犯人は「不要な存在の掃除」的な事は言ってなかったと思うが、何故軽々と連続殺人が出来たのか?
やはり、どこか「ハードルの低さ」があったのではないか?

 

 

中二病の一種とも考えられる

「役に立たない奴はいらない」とストレートに書くと過激でビックリするが、そう考える人自体は珍しくないと思う。
そう言う人は今までの人生でも身近にいた。

学生時代の同級生にもいた事を思い出した。
彼とある時した会話
その時の話題は、ホームレスとか老人じゃなくて、「何も生産してないのに金貰ってる職業」等についてだった。
彼はそれに憤っていた。

具体的には「棋士」とか。
何で棋士だったんだろう… 羽生ブームの時だったのかな?
今だったらデイトレーダーとか典型的だと思うけど。

彼には言わなかった事だけど、密かにその時思った事がある。
「でも、君も、”全国役に立つ人ランキング”で順位付けしたら、何位になるかな?上に何百万か何千万人もいるんじゃないのかな?」

心理分析的に想像するなら

彼は何故そんな事を言ったのか?

①自分が”役に立つ人ランキング”で低い順位である事を潜在意識で感じていて、それを否定したいが為に「下の存在」「敵」が必要だった。

②「自分はもっと評価されて良い筈だ」と思っていて「凡人に埋もれた」現状を受け入れられない。一方「役に立ってない」くせにチヤホヤされる存在が世の中にはいて、そいつが妬ましい。

この様に書いてみると普遍性を感じる…
相模原事件の犯人も「職場クビになった後、生活保護受けていた」なんて情報もあるので、この様な面もあったのかもしれない。

 

「金持ってる奴が偉い」論

少し前に押井守の「コミュニケーションは要らない」を読んだ。

気になった部分としてはこんなのがあった。
「かつてローマでは一定以上の税金を払った者しか選挙権が無かった。それはある意味当たり前の事だ」

話が逸れるけど、この「ある意味当たり前」って言い方… それ付けたら何でも言えるよね。

それはともかく…

ドラゴンボールの「戦闘力」かよ

私の納税力は53万ですドラゴンボールより

ネット上でたまに見かける意見で
「税金を人より多く納めている俺の方が社会に何倍も貢献しているから、貧乏な奴の意見より俺の意見の方が正義だ」
「税金もロクに払ってない奴が一丁前の口を叩くな」的なもの。
押井守の話と地続きの理屈だと思う。

「税金を人より多く払ってる」それを誇りにするのは結構な事だと思うが…

だけど、そういうのを見て思うんだ。
「その論理で行くと、ビルゲイツとかホリエモンとか…億万長者からしたらアナタの意見もゴミみたいなものだろうね…」

納めた税金の額と使える投票数をリンクさせたらどんな世の中になるだろうか?

資本主義風刺画

デイトレードから億万長者になった人もいるよね。
その世界では、そういう人も偉いんだろうね。

この辺の事を考えると、学生時代の同級生の憤りも理解出来る。

生産しないでも金貰える仕事が何故成り立っているのか?
他の誰かが余分に生産しているからだ。

生産力=戦闘力

生産力たった5か、ゴミめドラゴンボールより

ニートのLINEスタンプ宣伝ブログの方で頻繁に取り上げたネタとして「ベーシックインカム」がある。
ベーシックインカム関係の記事をセッセと書いてた時に見た動画に「ニコニコ会議か何かで著名人がベーシックインカムについて議論している」ものがあった。

感想を記事にしてたつもりだったが…
どうやら見ただけだったようだ。
その動画がどれかも分らなくなってしまった。

その動画でIT関係の人の
「僕一人の働きで何千人、何万人が職を失った」
と言った旨の発言があった。

確かにソフトウェア開発は「一騎当千」みたいな面がある。
たった一人が書いたプログラムのお陰で何千人分の仕事が無くなるという事が。

一方、職種によってはどんなに優秀でもせいぜい二人力位の働きしか出来ないものもある。
肉体労働系なんてそうだろう。

間に機械とかコンピュータを挟むほどテコがかかる。

「生産力が高いほど偉い」ルールにしたら職種によってとんでもない差が出るだろう。

じゃあ、生産力が一ケタの人間は不要か?
その人たちを抹殺して社会が回るのか?

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ウンコ製造機

「役立たずはダメ」という発想は、選民思想的な、排他的な考えから出ているばかりではない。

学生時代、教師が言ったある一言を今でも覚えている。

「飯食ってウンコするだけのウンコ製造機になるなよ」
その発言をした時の文脈としては、差別とか排除とか攻撃的な意図は無かったと感じた。

その先生「光陰矢の如し」とかも好きな言葉だったようなので、要するに「勉強とか進歩とかを怠るな」といった事を言いたかったのだと思う。

ちなみに、まだ当時は「ニート」という言葉も出回って無かったと記憶しているが、要するにニート的な人生の否定だろうか?

その言葉がずっと引っかかっていて、後々「障碍者はどうなんだ?」「寝たきり老人はどうなんだ?」などと思うようになる。

「そもそも人間以外の動物って全部そう(ウンコ製造機)じゃないか?」とか。

言ってる本人が向けている矛先は、明らかにここまで挙げてきた排他的なケースと異なる。
でも、論理的には紙一重。

「進歩していく事」「生産的である事」そういった事を善とする価値観。
それは殆どの人が持っている価値観ではないだろうか?

「良く働く=美徳」という価値観の根源?

ライオンは腹減った時だけ狩りする もしもライオンが働き者だったら? 自然界の秩序 人間だけが例外とは甚だ不自然LINEスタンプ 「ニートの演説 正当化編」

このスタンプ画像、実はパク… オマージュ元のネタがありまして。

それがこの本「ペット化する現代人 自己家畜化論から」

この本に出てきたエピソードを元にしてます。

忙しくいつもチョコマカと「働きまわる」のは例えばマングースみたいな小動物で、ライオンのような生態系上位者は「食ったら寝る」「腹が減るまでダラダラして働かない」のが基本。
自然界はそれでバランスが取れている。

例えばライオンがマングースのようにチョコマカと「あっちで殺してちょっとだけ食って、今度はこっちでまた別の殺して食い散らかし」等やりだしたら大変な事になる。
他の生物はたまったものじゃないし、遠からずライオン自身に因果が返ってくる。

マングースが忙しくチョコマカ働きまわっても影響が無いのは「マングースが小さくて弱いから」環境負荷が小さいだけ。

人間の中に「忙しくチョコマカ働きまわる」事に価値を感じる気持ちがあるのは、生態系の中で弱かった時代の名残であって、今やライオンよりも圧倒的に生態系上位にいる人間は、そのポジションと影響力を自覚して自重するべきだ。
といった旨の事が書かれていて、ナルホドなと非常に納得した。

自己家畜化について

話が逸れるけど、軽く「自己家畜化」とはどういう事か書いておくと…

家畜と野生動物の違いは何か?
「自分で餌を探さなくても与えられる」「外敵や天候、災害等から保護される」
要するに「自然界からの隔離」「過保護」をどんどん進めていく事。

それがいつの間にか人間自身に対しても進んでいた事実。

低能力者

少し前、エスパー伊東の肩書が、いつの間にか「高能力者」となっている事に気が付いて驚いた。

というのは余談ですが…
身近で何人か「低能力者」を知っている。
要するに要領が悪く仕事が出来ない。

一緒に働いた時は正直、初めは苛立った。
役に立たないどころか、何かヤらかして、かえって仕事を増やしたり。

俺は、使えないどころか、やらかすぜ?ニートの演説3 議論無双編

「要領が良い」とはどういう事か?

色々解釈はあると思うけど、一つの考えとして「仕事に対するセンサーの敏感さ」があると思う。

スタンプの宣伝ブログの方でも書いた事のある「アリの反応閾値モデル」という考え方がある。

蟻も二割は働かない

蟻は、「子守」とか「餌集め」とか色々な仕事に対する反応の敏感さ(腰の軽さ)に個体差があって、敏感な奴はちょっとした仕事でもすぐ反応して取り掛かる。
鈍い奴は中々働きださない。

人間でも大体同じじゃないかと思っている。

つまり要領が良いとは「優先度の高い仕事を感知する」センサーが敏感である事。

「人手が足りていない」とか「早く片づける必要がある」とかで最も人手が必要な所にサッと入る。
逆にそういう所が無ければ手を抜く。

ほら、こう書くと仕事できそうでしょ?

そのセンサーが鈍感だと、「必要な所にサッと入る」等が出来ないので「指示待ち」的な事になる。
言われなきゃ動けない。
言われてやっと動き出す。
この時点で既に「仕事が遅い」印象。

同時に「それは適当で良いんだよ」って事に時間をかけていたりする。

このセンサーの敏感さって何だろう?
「マングース」的な所から来てるんじゃないか?
昔々のご先祖様にはそれが一つの生存戦略だった時期があった。

ヒッピーのクセに…

移住地探しを兼ね、農家の手伝い等しながらあちこち回っていた時、ヒッピー系の人にも結構出会った。

「ヒッピーって今も結構存在してたんだな」と驚いた。
若い人も結構いるので、そのような文化が脈々と継承されていたのか。
不思議に感じた。
ベトナム戦争の頃に流行って、後は殆ど衰退したのかと思っていた。

その私が出会った範囲のヒッピー達…

案外、良く働くのだ。
ヒッピーのクセに働き者…

そして、「低能力者」をやっぱり低評価していた。

「働き者」「仕事ができる」という事に、やっぱり価値を感じているのだろう。
ヒッピーのクセに…

本人たちは自分の中に、そのような価値観が根強くある事に気が付いているのだろうか?

ヒッピーすら逃れられない価値観。
まるで心の奥に打ち込まれたアンカーのようだ。

鳴子を鳴らす仕事

イノシシ対策に「鳴子」を作って畑に設置しようと思って構造とかを調べたら…

かつては「それを見張っていて、鳥とか動物が来たら紐を引いて鳴らす係」があった事を知る。
wiki「鳴子」

「動物が触れた事によって自動で鳴る」ものじゃなかったのか!?

「え~ノンキだなぁ」とビックリしたが、冷静に考えてみりゃ、それもそうだ。

昔はセンサーや電気柵等がある訳じゃなし。
「そこでの暮らしが、やる事の全て」だった時代は「皆他にやる事が色々ある」訳でもなかったろう。
殆どの人が農村で暮らしていた頃は人手も十分あったろう。

そんな仕事があっても不思議じゃない。
それで被害を何割か減らせるなら重要な仕事だ。

「低能力者」でも出来そうじゃないか。

その頃までは低能力者にもポジションがあったという事か。

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