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ジャガイモ栽培に関する雑感

time 2016/11/21

ジャガイモ栽培に関する雑感

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前回までのあらすじ
9/15 「ニシユタカ」の種イモを植えた。
11/5 留守中、サルにほとんど食われる。
11/16 サルが掘った穴をさらに深く掘り、盗り残しイモを回収。

元種イモは案の定、マズかった

そして、その回収したサルの盗り残しイモを食べる事にしました。

回収したイモの半分以上は元々植えた種イモと思われました。
芽が出まくってボコボコの醜い姿...

掘り出した時点で、既に「これは美味くないのではないか?もう栄養も無さそう...」
そう思いましたが、イモを洗っている時にまた、そう思わせる事実を目の当たりにしました。

写真だと分り難いのですが、肌のキレイな「新しくできた」と思われるイモは”小さいにも関わらず”水に沈んだのに、元種イモと思われるものは、図体はデカいのに水に浮いてしまいました。浮くジャガイモ

「ああ、やっぱり...」
栄養が抜けてスカスカなんだろうなと思いました。
手に持っても別段軽いとは感じないのですがね。

そして、調理して食べてみると...

ジャガイモらしいホクホク感が全くなく、シャリシャリしてる。
ズバリ、美味くない。

「使った種イモを回収して食べる」というのは、普通はしない事なのかな...

でも、イモと思わず大根のようなものの一種と思って食べれば、まあ、食べられなくも無いです。

種イモについて考える

さて、そのように、回収したイモの「大きいもの」は元種イモの為、残りもことごとく美味くないでしょう。
一方「新しく出来たイモ」は小さいものばかりです。

食べたら一口で終わり。
それに調理バリエーションにも制限がありますね。

どうするか?

「これを来年の種イモにしたら良くね?」
と思いつきました。

そもそも、ホームセンターで買った今回の種イモは大きいものばかりだったのですが、「種イモは別に大きい必要が無い」とどこかで読んでいました。

そこで、この小さなイモが種イモに出来るのかネットで検索しました。

 

スゲエ小学生の研究 おじさん参りました

偉大なる先人による、うってつけの研究成果が見つかりました。

「じゃがいもを育てる」パート2

「種イモの大きさ(幾つに切り分けたか)と収穫量の比較」それに「残した芽の数と収穫量の比較」をしたもので、分りやすい。
大変勉強になりました。

結論から言うと、種イモを丸ごと植えるより、半分や1/4に切った方が収穫量が多くなる。
1/8まで切ると収穫量が下がる。
けれどもどのパターンでもそう極端な差はないようです。
つまり、やっぱり「種イモは特に大きい必要は無い」「小さくてもイケる」と考えられますね。

尚、芽の本数は2本残しが最良のようです。

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最初は誰の研究成果かも知らず、「レポートのようにカチッと調べてある割に、”と思う”といった表現が多いのが何か素人臭いな」とか思っちゃったんですが...

追って調べていくと、どうやらこの研究、小学生が行った研究のようです。
恐らく、このパート2のレポートの時点で5年生。
「第55回静岡県学生科学賞 科学教育振興委員会賞」とか書いてありますね...
大した小学生だ。

さらに調べると、続編と思われるパート3も見つかりました。
「じゃがいもを育てる」パート3

こちらは「土を変えた時の比較」と「植え付けから収穫までの日数による比較」です。

こちらには名前と学年が書いてありますね。
この時で6年生か。

露地栽培の場合、土は選びようがないですが、日数はコントロールできる。
この研究では90日、100日、110日で比較しています。

でんぷん量は日を追うごとに減っていきますが(美味しさの問題?)、最長の110日パターンでも、その実験地域JAの出荷基準を満たしているようです。

そして収穫量は日数が多い程多くなっている。
特に90日と100日の落差が大きい(475→840g)ので、量を狙うなら100日以上はおいた方が良さそうですね。

ここから考えると、私の植えたジャガイモは植え付けから2か月足らずでサルにヤラれ、仕方なく収穫しましたが、本当はもう一か月以上植えといた方が良かったという事になりますね。

しかし、本当に大した小学生だ。
将来立派な百姓になりますよ。

種イモは自家採種せず買うべき論

そんな訳で「この手元の小さなイモ、種イモに使えそう」と思ったのですが...

種イモについて調べていると、「種イモは自家採種せず、毎年購入すべき」という意見が結構ヒットします。
しかも「怒ってんの?」位の感じの強い調子のものが。

例えば知恵袋の例

日本中のどのジャガイモ農家も自分で種イモを作ろうなどとは考えていない

自家生産したジャガイモを種イモとして利用する方法がない、あり得ない

その解答からのリンク先記事では...

土壌が知らずに汚染され、末代まで迷惑をかけることになります

等といった調子ですね。

要するに「ジャガイモは病気やウイルスに罹りやすく、それが土壌に残ったり、周りに感染させて迷惑かける」という趣旨でしょう。

商売でやっている農家が感染を恐れるのは当然だと思いますが、一方でこの意見、どこか釈然としないものも残ります。

何が釈然としないのか?
それは、9/15の植え付けの時の記事にも書いたように、ジャガイモは「貧者のパン」等といった呼び名もあり、かつては貧しい者の生き延びる糧として頼りにされた作物だった事。

ジャガイモがそのような存在だった時代、「毎年、殺菌済みの検査に合格した種イモを業者から買う」等していたでしょうか?

「人類の歴史」レベルで考えれば、そうでない時代の方が遥かに長かったと思います。
ジャガイモはそうした歴史を受け継がれてきた。
時に病気にヤラれたりもしたでしょうが、それで「土壌が末代まで汚染される」というのはちょっと信じがたい。
放射能じゃあるまいし...

そんなに弱いデリケートな作物だったなら「貧者のパン」と呼ばれるようなポジションには至らなかったのでは?

これは、そもそも話の前提が異なる気もします。
広い面積で行う「商売農業」前提の話なのではないか?

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