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ここまで差が出るとは…植物にとっての気温の重要性を身をもって知る

time 2017/04/21

ここまで差が出るとは…植物にとっての気温の重要性を身をもって知る

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前回のあらすじ
水耕栽培を始めた。
手始めにカボチャを育てる事にしたが、培地となるスポンジの選択を誤りいきなり全滅させてしまう…
水耕栽培始めました… が、いきなり下手こいた!

 

カボチャ(バターナッツ)第二陣で再スタート

種から面倒を見ているうちに情が移り、それを死なせてしまった事に心を痛めましたが、ストック的には実はもう一袋買っておいたものがありました。

かぼちゃの種は1袋に入っている数が少ない為、種一個あたりの値段は比較的高い部類です。
また一株から収穫できる実の数も多くないです。

種の袋には「一本のツルに2~3個着果」と書いてありました。
そして「ツルの本数は3~4本位に仕立てる」との事でした。

という事は1株から大体6~12個の実が収穫できると言うことでしょうか?
「2~3番果を連続収穫」というワードも書いてありますが、これが「一本のツルに2~3個着果」の事なのか別の話なのかよく分かりません。

別の話ならば更に2~3倍採れることになりますが、一応、少なく見積もり「1株6~12個収穫」とすると、15株から採れる量は90~135個位。

ここから自家消費分を差し引き、販売もしたいと考えていたので、余裕を見て2袋用意していたのです。

そのため第二陣を素早く再スタートさせることができました。カボチャ種を催芽まき

サブ野菜も同時進行

そしてカボチャ第二陣と共に二十日大根、小松菜、サニーレタスの催芽まきもセットアップしました。サニーレタス、二十日大根、小松菜の催芽まき
野菜としては、いずれもあまり日持ちがせず、そしてすぐに消費してしまう食卓の脇役達です。

そのようなサブ野菜系は、頑張ってやせ地の畑で虫や獣の被害に怯えながら時間をかけて育てるよりは、収穫までの日数が短い品種を水耕栽培で確実に回転させていった方が良いと考えたのです。

この中では二十日大根が最も勢いがあり、2日か3日目には発芽がはじまりました。
小松菜、サニーレタスもそれに続いて次々と発芽しました。

本当は「発芽したらすぐに培地に移植すべし」と本には書かれていましたが、モタモタしているうちに1週間経ち…
これが種まきから一週間後の様子です。

二十日大根発芽した二十日大根

小松菜発芽した小松菜

サニーレタス発芽したサニーレタス

以下写真では同じ発泡スチロール箱に3種類の作物を浸していますが、ものによっては「アレロパシー」という他の作物の育成を邪魔する性質がある場合があるので、本当は一つの溶液には一種の作物のみ浸した方が良いようです。発泡スチロール箱で水耕栽培中

そして培地に植えてから3日もするともう双葉が生えてきました。

発泡スチロール箱で水耕栽培中

肝心のカボチャが発芽しない

このようにサブ野菜系は順調に育っていたのですが、カボチャは1週間経ってもまだ発根していませんでした。

「おかしい…前回は3日もすれば根が出てきていたのに…」

前回との違いといえば気温。

1回目は20度近い室温の環境で催芽まきをしたのですが、今回は室温が10度行くか行かないかという環境。

それから、心配になって調べてみるとカボチャの種は嫌光性、つまり光を断った暗い状態にしないと発芽率が落ちるようです。

「え?マジで?前回は目隠しもせず、明かりの下にずっと置いていたのに…」

ともかく、その事も原因の1つかと考え、遮光のため黒い袋に入れ、さらに昼間は日のよく当たる太陽のもとに置いて温度を上げるようにしました。発芽させるためカボチャの種を日向で温める
写真では白いビニールに入っていますが、これは黒色の効果で温度が上がり過ぎないように目隠し用の黒ビニールの上から白ビニールをかぶせている図です。

そんな工夫をして4日様子を見ましたが、やっぱり発芽する様子はありません。

そして、ついに奥の手を使うことにしました…

え?マジで?そこまでするか?

ネットで見た情報で「カボチャの種の殻は硬いので、殻の一部を爪切り等で切ってやると発芽率が上がる」というものがありました。

それをやってみる事にしました。発芽させるためカボチャの種の殻に切れ目を入れる
実は、その情報1回目の催芽まき時にも既に知ってはいました。

ですが、自然野生の状態ではモチロン誰も殻を切ってくれるなんて事はありません。
それゆえに

「え?マジで?そこまでする?」
「不自然だ… いくらなんでも甘やかしすぎだろ…」
「そもそも催芽まきの時点で一つ甘やかしているというのに」

そんな風に思ったのです。

そんな訳で、1回目は特に殻を切るなどということをしなかったのですが、にも関わらず袋に書いてある通りの発芽率75%を達成したのです。

だから、その時点では「やっぱり殻を切るなんて大げさ、やりすぎ」と思っていたのです。

しかし10日以上経っても全く発芽しない種を見て、さすがに心配になって、やってみようと思いました。

それに加え「温め」も、もう一段手をかける事にしました。

種の容器を毛布などで包んで発泡スチロールの箱に入れ、さらに耐熱容器に入れたお湯を一緒に入れました。
「湯たんぽ」みたいなものです。発芽させるためカボチャの種を湯たんぽ等で温める
そこまでした為か、流石に効果が現れました。

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早い種は翌日にはもう根っこが生えてきました。

そしてこれは「超過保護作戦」開始より3日目の様子。
ほとんどの種から根がニョキニョキと生えている状態です。発根したカボチャの種
最終的に発芽率はタネメーカーの表示する目安「75%」を超え、20個中18個が発芽しました。
つまり発芽率90%です。

「殻の一部を切る」のはとても効果があることがわかりました。

そしてもう一つ、一回目はそこまでしなくても軽く75%が発芽したという事は、「温度が植物に与える力」
それがいかに大きな力か。

確かに、種の袋でも本でも、植物の育て方情報には「温度」情報が付き物ですが、今までは何となく参考程度に考えていました。
それが、ここまでパワー、トルクに差が出るものとは思っていませんでした。

もう一つ、目の当たりにした格差

それからもう一つ、東京の実家と岡山の家での作物育成状況の差にショックを受けたことがあります。

去年ライ麦をまきました。

この余った種を実家に分けていたのです。

実家では猫を飼っているので、実を収穫しなくても、猫が食べる「猫草」の代わりとして良いだろうと思ったのです。(猫草の正体は燕麦という麦の一種)

実家では栄養のありそうな「腐葉土」のプランターに巻いていたので、その違いもあるのですが、育ち具合があまりにも違いました。

私が畑周辺にバラまいたライ麦は、その時点でまだ丈が10cm前後しかありませんでした。
しかし実家のプランターのライ麦は40cm位ありました。

驚くほど圧倒的な差…

4/25追記:用事があり、電話で親と話をしたのでついでにライ麦がどうなったか聞いた所、「背丈くらいになって穂もつけた」との事でした。
私の畑のライ麦はいまだ20~30cm程度です…

難易度に関係してくるのではないか?

昼夜の寒暖差が大きい地方では作物が美味しくなるらしいです。
夜も暖かいとその間もダラダラと育成してしまうのに対し、寒くなる場合、その時間帯にギュッと栄養(糖分)を蓄えるとか。

そういう点ではこの地は有利と言えますが、暖かさがここまで発芽・育成の爆発力に関係してくるとすれば、寒いと全般的に育成の難易度は上がり、栽培可能期間も短くなると考えられます。

逆に言えば暖かい地方は栽培イージーモードではないでしょうか?

「栽培には温度が極めて重要」

プロ百姓とか経験豊富な方には百も承知な事でしょうが、今回、これは大きな勉強、反省になりました。

これが分かっていれば「どこで農業をはじめるか」という判断もまた違った視点から見る事が出来たでしょう。

本等に書いてある情報を読むよりも、一度その事実を目の当たりにし、身をもって体験することが非常に強い実感につながると思いました。

そこから先は面白いように順調

根が生えてきた種を栽培容器に移しました。

利用したのは味噌の空き容器です(3月26日の様子)味噌の空き容器でかぼちゃを水耕栽培中

この緑色の網は100円ショップで買った「吸水スポンジ」の保護材を利用しました。

温度が育成において極めて重要だと思い知ったので、最初はしばらく、去年作った「ソーラー温めボックス」(ダンボールの内側にアルミホイルを貼ったもの)に昼間は入れて日向に置いておき、夜間は室内に取り込み、発泡スチロール箱に湯たんぽとともに入れました。味噌の空き容器でかぼちゃを水耕栽培中
以下写真は4月4日の様子。
写真のソーラー温めボックスに入っている黒い液体は墨汁を入れた水です。
昼間日光で温め、夜間これを湯たんぽ代わりにするのです。水耕栽培中のカボチャをソーラー暖め箱で加温

ただ、温めボックスの効果は非常に高く、水温が上がりすぎるようだったので、このボックス内育成はすぐに卒業させました。

一度葉っぱが出てくると、ここからの成長はとても早かった。

4月10日には早くもこの写真のような 混み合った状態になってしまいました。成長して混み合ってきたカボチャ苗

これでは生育に悪かろうと思い、ここからはペットボトルを利用し一本一本を個別育成する事にしました。水耕栽培カボチャ苗の植え替え

ペットボトルでかぼちゃを水耕栽培

ペットボトルでかぼちゃを水耕栽培

ペットボトルでかぼちゃを水耕栽培

そしてここからは、夜間の屋内取り込みを止め、庭に作った「小型簡易ビニールハウス」に入れて育てる事にしました。(このビニールハウスについてはまた別の回で紹介します)水耕栽培中のかぼちゃを簡易ビニールハウスに入れる

カボチャは結果的にこのような過保護な育て方をしていますが、二十日大根・小松菜・サニーレタスはそれなりに育っているので、もう一段雑な育て方になっています。

発泡スチロールに液肥を入れた溶液を満たし、そこにセルトレイを入れています。

さらにその発泡スチロールごと衣装ケースに入れています。

これが防寒用のシールドのつもりです。
夜間は屋内取り込みはせず、少し通気用の隙間を開けて蓋をしています。

この写真は4月12日の状態発泡スチロール箱で水耕栽培中

 

 

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