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「サツマイモの苗を食用イモから育てる」挑戦

time 2017/04/25

「サツマイモの苗を食用イモから育てる」挑戦

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以前サツマイモの食料としての重要性を力説した記事を書きました。

そしてその思いは変わらず栽培において最優先、最重要作物と考えています。

サツマイモは強い植物で栽培は難しくない、「初心者向け作物」とよく聞くのですが、恐らくそれは”苗”から育てる場合を言っているのだと思います。

「種芋から苗を作る」のは簡単ではないイメージを持っていました。

 

去年の失敗経験

実は去年一度挑戦していたのです。

知り合いから種イモ用にと2本頂いたので、アドバイス通り発泡スチロール箱に土を入れ、そこに芋を植え、昼間は日向に出し、夜は発泡スチロールの蓋を閉じて保温しました。

しかし、いつまで経っても芽を出さず、痺れを切らして様子を見るため掘ってみると、イモはすっかり腐れて蟻に食われていました…

しかし前述のように、サツマイモは私的に「最重要作物」
何とか栽培してみたい。

 

発芽には高温が必要

それで今年再チャレンジするため、色々と情報収集していると「温度が重要」だという事がわかりました。

熱帯原産らしいサツマイモは、10℃を下回れば腐り、30℃なければ芽を出さないという事です。

しかし自然状態で30℃といえば、日本では夏にならなければあり得ません。

しかし夏に芽出しをして、そこから育て始めても収穫前に寒くなりサツマイモは死んでしまうでしょう。

だから、昔から何らかの方法で人工的に温度を上げて、この時期から芽出しをさせていたはずです。

ではどうやって今の時期に30℃以上の温度を確保するか?

金があれば農業用の電熱マットというものがあるので、それで30℃にセットすれば簡単な話です。

 

しかし金がありません。

「踏み込み温床」という、発酵熱を利用した昔ながらの方法が存在するのは知っていましたが、ちょっと大掛かりで面倒くさいイメージがあり、あまり気が進みませんでした。

農業ベテランの知り合いからも温度調整が難しいという話を聞いていました。

だから最初は「今年は苗作りは諦め、苗を購入すれば良いか」と考えました。

苗を作るための種芋は食用でも何でも良いらしいので、苗作りに関しては食用イモが安く売っていれば一、二本買って、実験くらいのノリで試しに再挑戦すれば良いと考えました。

 

苗、買ったら幾ら?

ちなみに苗は4月後半位から出回り、値段はこれぐらいです。

芋の苗(イモヅル)のチラシ(ホームセンター「ジュンテンドー」のチラシより)

私の住まい近場のホームセンターでは、25本で700円位~が相場のようです。(2017年現在)

一本辺り30円くらいですね。

一方、種イモから苗を作る場合、一個のイモから20~30本の苗が取れるとか。

そして食用イモなら一個200円くらいでしょうか。

という事は、少なく見積もっても苗一本あたり10円くらい。

だから種芋から苗作りを出来れば、安く済ませる事が出来る訳です。

とは言え販売単位の10本や25本が「それだけあれば十分」ならば、手間を考えると「苗買ったほうが良い」でしょう。

しかし「イモを主食にする」くらいのつもりで大量生産しようと考えたら、この差額は大きい。

 

 

これだ!「ダンボール箱温床」

苗を買う方向で考えていましたが、来年の為の勉強として一~二本は試しにイモから苗を作ろうと思いました。

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その一~二本の為に、苗作りの方法を色々と調べていたら、比較的シンプルで簡単そうな「簡易温床作り」の情報をネット上で見つけました。

こちらのサイト記載の方法です。
食農教育 No.73 2010年3月号より 市販のイモから苗をとる!

ダンボールコンポストの発酵の原理を利用したものという事です。

ダンボールの底の方から
・ワラ等を敷いた排水層。
・その上に腐葉土と米ぬかを混ぜた発酵(熱源)層。
・そしてその上にバーミキュライトの芋を植える層。
この3層構造を作り、そして水をかけると発酵層が発熱を始め、サツマイモの発芽に必要な30℃を確保できるという事です。

このページを何度も読み返しているうちに、なんだか根拠のない自信が湧いてきて 「いけそうな気がする」
そう思って、思い切って種芋(食用イモ)10kgほど調達する事にしました。

(そもそも、そのページ、小学生の実習用ネタとして載せているのですから、落ち着いて考えれば難しい事じゃないだろうって話ですよね)

メルカリでイモを調達

少し話が横道に逸れますが、メルカリと言うアプリ(サイト)をご存知でしょうか?
メルカリのサイト

ネット上のフリーマーケット的なもので、不用品等を売買できるアプリです。

少し前に不用品をこのメルカリで売ってみたんです。

メルカリの面白いところに
「売上金を口座に振り込まずメルカリ上にキープしておくことが出来、それをメルカリ上の買い物にそのまま使う事ができる」
点があります。

メルカリは、本当に色々なものを売っている人がいます。
例えば「ツクシ」とか「苔」とか…

そしてサツマイモを5kgや10kg単位で売っている人がいたので、不用品を売った売上金を使い、10kgのサツマイモ購入することにしました。

カードや現金を直接使わない感覚がちょっと不思議で物々交換のようだと思いました。

品種は「紅はるか」です。

実際食べた事がありますが、とてもおいしい品種です。

届いた芋のサイズは一つ400グラムぐらいで、数にすると25本入っていました。

ちなみに、これを読んでメルカリに興味を持って登録してみようという方は、よろしければ登録の際、こちらの招待コード入れてみてください。
「BJVDPA」
メルカリ上の購入に使えるポイントが当たったり若干お得なことがあるようです。

私は登録時によく調べず、勢い余って招待コードなしで登録してしまったのですが、ネット上でメルカリを紹介している人がたいがい招待コードを晒していてくれるので、そういうのを利用すれば良かったと少し後悔しました。

 

育苗準備

消毒

まずは植える前に48℃のお湯で40分消毒した方が良いらしいです。

お湯を沸かして48℃に調整して、冷めないように発泡スチロール箱を使う事を考えたところまでは良かったのですが、そこにイモを投入した時気が付きました。
「イモ入れたら、その段階で熱奪われて結構下がるよね…」

種サツマイモの消毒

しかし時既に遅し。
諦めてそのまま浸け置きしました。

そして40分後…

案の定、お湯の温度は35℃くらいになっていました。

はたしてこんな事で効果があったのか?

 

マイ・ダンボール温床の構成

そしてダンボール温床作りです。

一番下の排水層に使うワラが無いので、その辺に幾らでもある枯れススキで代用

ワラの代用にススキを使った温床排水層

発酵層の腐葉土は近所の竹林に堆積している土を頂いてきました。
私の畑の土より断然良い土だと思います。竹林で取ってきた腐葉土

米ぬかはコイン精米所で無料で貰えるものを貰いました。
このようなものが簡単に手に入るのが田舎の良い所。コイン精米所で貰ってきた糠

買ったのはイモ植え込み層のバーミキュライトのみです。バーミキュライト
これも一瞬「その辺の土じゃダメなの?」と思いましたが、何しろイモ本体に金もかかってますし失敗したくありません。
今回は無難に買うことにしました。

もし大量収穫出来たら、来年はそこから種芋を確保出来ますから、実験的にもっと雑にやってみるのも良いでしょう。

米ぬかと腐葉土の配分をどうすれば良いのか分からなかったですが、目分量で一対一くらいにしておきました。   ダンボール温床二層目、発酵層

 

そして三層目。バーミキュライトを薄く敷いた上にイモをセットして…ダンボール温床三層目、イモ植え付け層

 

上からバーミキュライトを被せる。ダンボール温床三層目、イモ植え付け層

良し出来た!

ダンボール温床の方法記載のサイトには「ダンボールは大きなリンゴ箱サイズを使え」と書かれていましたが、手元に大きな箱が十分ありませんでした。

イモ8本くらい並べられる大きな箱で2つ、後はイモ4~5本並べられる、やや小さな箱で2つ温床を作りました。

後編「自作・簡易ビニールハウスでサツマイモの苗作り開始」に続く

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